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幸福の科学出版「ARE YOU HAPPY?」インタビュー掲載について

お知らせです。

本日7月30日(月)に幸福の科学出版さんから発売されました、
「ARE YOU HAPPY?」という雑誌の9月号に、性暴力・セクハラについてインタビューをしていただきました。

2ページ掲載されています。インタビューをしていただきました編集部の皆様には、私の伝えたいことを丁寧に伝わりやすくまとめていただき、大変感謝しております。
ありがとうございました。

しかしながら、出来上がりの雑誌を送っていただき読ませていただいたところ、雑誌全体のセクハラに対する意見が、普段私がセクハラや性暴力に対して意見しているものとは全く逆のものであり、大変びっくりしております。
そのような意見の中に私の記事を見ると、私が本当に伝えたいこととは少し違って伝わってしまう恐れがあるのではないかと思い、このようにブログを書かせていただいております。

編集部の方から取材の申し込みを受けました。芸能界の#metooを発信された石川さんに、セクハラ被害についてやセクハラで悩んでいる女性へのメッセージをお聞きしたいと言われました。

この時点でしっかり確認せず、取材を受けてしまいました。
自分の主張は知っていてもらっていると思っていました。
当日の取材でも、お話を聞いて下さった女性の編集部の方と、「昔はセクハラや性暴力を受ける側も悪いなんて思ってしまっていました。でも様々な意見を聞く中で、加害する側の問題なんだと知ることができました」という会話をして、「私もそうでした」とのお返事をいただいたりしたので、皆さんも同じ意見なんだと思っておりました。

当初、ページ数は6ページ、表紙も自分の予定でした。
しかし、発売日の2週間前に4ページに減り、その翌日には2ページになり表紙も無くなりました。大幅な変更があってのことだそうです。
その際に、最初にあった「セクハラや性暴力を受けている方は絶対に悪くない」という文章を失くされてしまいました。でしたので、「される側は絶対に悪くない、する側の問題だ」という文章を入れていただくようお願いしたところ、「絶対という表現が強すぎるという声と、セクハラが意味する内容の幅が大きいため、性暴力を受けている人は悪くない。する側の問題だ。という文章にさせていただきました」との返答がありました。
この時は深く考えず、言いたいことにそこまで差はないと思いましたのでオッケーを出しました。

そして雑誌が届きました。
表紙を見て愕然としてしまいました。とても動揺もしました。
表紙には、

「セクハラの上手なかわし方」
「コミュニケーション能力の向上でセクハラは予防できます」
「男性と女性の円滑なコミュニケーションのために大切なのは気遣いです」
「これってセクハラ?」

などの文字が並んでいました。

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このような雑誌の内容であれば絶対とは使えないよな、そして私のページが減ったこと、表紙がなくなったことも納得でした。

私の2ページだけを読んでいただければ、普段主張していることと矛盾はないと思いますが、全体を通して見ていただいた時に一体どのように伝わってしまうのだろう?と、今私はとても不安です。そしてとても悔しいです。

もちろん中も全て読ませていただきました。

・福田元事務次官のセクハラの問題で、「普通はそういう耐性が強い人を担当にする」「直接言われた言葉に神経過敏になって起きている面があると思います」という文章

・セクハラされないために男性と一対一で会わない・職場での露出の多い服装を避ける・アクセサリーは控えめになど

・銀座のママの「実際には仕事のために自ら男性に近寄り、利用しようという女性もいるわけです」「身体に触れたがる方には逆にこちらから相手の手をソファの上で軽く押さえるとか」「相手の行動や言葉をうまく切り返すことができないと、男性のいいなりになるだけですから、相手を不快にさせない上手なかわし方や断り方を知っておけば、自分の身は自分で守ることができるはずです」「セクハラに過敏になっている女性は教育の問題」などの文章

・3人の男性のセクハラの本音「少しセクハラっぽいことをされたとしても上手く受け流しているよね」などの文章

中には、セクハラ被害にあったら、など、ためになる文章も多々ありました。

しかし、根本的な主張は「セクハラをうまく受け流すには」というところだなという印象の雑誌でした。そしてそれは、私がずっと批判してきている意見でした。

どうか、この雑誌を読んだ女性の皆さん。

セクハラされる自分のコミュニケーション能力が低いなどと自分を責めないでください。セクハラされる自分の感覚が敏感すぎるんだなどと自分を責めないでください。いい女はセクハラをされても受け流すことができる女だななどと自分を責めないでください。

そのように思ってきたからこそ、今までセクハラや性暴力を受けても言えずに泣き寝入りしていた人が多かったのではないでしょうか。
だからこそ、「#metoo」という流れができたのではないでしょうか。

事前に、編集部の方のセクハラに対するご意見をしっかりと確認せずに取材を受けてしまった自分のミスでした。とても反省しています。

同時にとても悔しい気持ちでいっぱいです。
女性向けの雑誌でセクハラについて特集をしてくれているものをあまり見たことがありません。それがこのような内容のもので、とても残念に思います。

せっかくインタビューしていただいたので、自分のページは読んでいただきたいですが、正直宣伝をする気にはなれません。正直な気持ちです。

今の自分の気持ちを正直に書きました。
読んでいると悔しくて泣けてきます。本当に悔しくて悔しくて仕方がないです。

改めまして、「セクハラや性暴力を受けている方は絶対に悪くありません。する側の問題です」と言わせてください。

セクハラはセクシャルハラスメント、性的嫌がらせです。
たとえ悪気がなくても、傷ついた人がいたならば謝る。それが当たり前のことなのではないでしょうか。
他の嫌がらせだってそうです。性的なものになった時だけ被害者にも非があるかもしれないなんて、おかしいと思いませんか。私はおかしいと思います。

どうか、相手を傷つけていることだという認識を持って下さい。その意味が本当に分かるなら、「女性側だって責任があるんじゃないか」という言葉は出てこないんじゃないかと思います。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
今後は、私も自分の意見を主張する場はしっかりと見極めていかなければなと思いました。

普段から私の意見を見ていてくれている方で、もし「ARE YOU HAPPY?」を読まれて主張していることが矛盾しているんじゃないか?と思ってしまった方がいらっしゃいましたら、そのような思いをさせてしまい誠に申し訳ありませんでした。

石川優実

 

※8月1日追記

ブログを書いたところ、幸福の科学出版「Are You Happy?」の編集部の方から丁寧な謝罪のお電話をいただきました。
説明が足りなかったこと、私の性暴力の件に関してはされる側に問題があるとは全く思っていないということ、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでしたと謝罪をいただきました。

私自身も、取材を受ける前にしっかりと雑誌の意見を確認しなかったことを謝罪しました。
しかしながら、私は自身の性暴力の件について自分にも非があったのではないかというようなニュアンスを受け取ったからブログを書いたわけではなく、人から見て酷いと思われる性暴力も、他人から見たら大したことがないと思われるようなセクハラも、全て人が傷ついているという事実があり、広い範囲のセクハラという定義の話であってもやはり今回の雑誌の主張は私の普段発信している内容とまるで反対のものでしたので、そこへの批判は引き続き主張していこうと思います。

ただ、編集部の方に悪意があったとは思えないな、というのが正直な気持ちです。取材の依頼を受けて実際の取材時、その後の対応全てを見てもとても親切で丁寧なもので、「私の意見を故意にこのような雑誌の中に埋もれさせようとしたのか」、や、「分かっていて説明なしに掲載した」とは思えない、思いたくない、という気持ちです。

伝わりにくい文章になってしまっているかもしれませんが、私の思いは、雑誌の内容に対する批判であり、編集部の方々、宗教団体の方々への思いではありません。

分かっていただけたら嬉しいです。